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はじめての方へのミニ四駆 〜「1から始める」への手引き〜 第7回

基本的な改造を施してみよう(最終回)&レースに出てみよう



さて、「はじめての方へのミニ四駆〜「1から始める」への手引き〜」も今回でいよいよ最後となります。


前回までに、内部・ローラー周りなど、キット素組み状態よりも速く走るように改造を施し終えた、ミニ四駆REVシリーズNo.3 エアロマンタレイです。

ミニ四駆ステーションをはじめとして、ミニ四駆取扱店には3レーンのコースを常設してある所がだいぶ増えてきました。

注意したいのはそれらのコースのうち、スロープセクションなどのアップダウンを設置した、立体コースが昨今増えてきている点ですね。

2012年ジャパンカップ以降、立体レースの最高峰とも言うべき公式レースが人気を集めていることと関係があると考えられていますが、立体コースでもそれなりに走るには、立体コース走行用の装備を装備する必要があります。

立体コースを走る上で、現在必要と考えられているのは一般的に、

・ブレーキ
・フロントアンダーガード
・マスダンパー

の3要素となります。
3要素というだけで、それぞれには様々な形があります。


【ブレーキの装着】

ブレーキには、リア・フロント・腹と3つの配置がありますが、最も一般的なのはリアブレーキでしょう。


ブレーキの素材には様々なものが用いられますが、今回は最も基礎となるブレーキ素材といってもよい、ブレーキスポンジセットに付属する、緑色の硬質スポンジを用いてみたいと思います。

ブレーキスポンジセットに付属のものを含め、素材によってブレーキの強さは異なります。大まかな特徴は、次のようになります。

・緑色スポンジ:数年前までは青色のスポンジでした。ブレーキ材としてかかりの強さは最も弱いですが、劣化しにくく性能が安定している利点があります。

・黒色スポンジ:ブレーキスポンジセットに付属のもので、こちらは貼付テープが施工済みです。緑色よりも柔らかく、緑色よりブレーキが強くかかります。劣化にも比較的強いので、よく用いられています。

・灰色スポンジ:ブレーキスポンジセットに付属のもので、こちらも貼付テープが施工済み。スポンジ材の中では最もブレーキが強くかかりますが、柔らかいために劣化もやや早いので、点検はまめに行った方ががよいとされます。

・ゴム材:ブレーキ用グレードアップパーツとしてはありませんが、タイヤを切ってブレーキ材とすることが、伝統的に行われています。(スポンジブレーキセットがなかった時代は、スポンジタイヤを加工して黒スポンジを調達していました)

タイヤの素材によって厚みが異なり、またタイヤ素材のグリップ力がそのままブレーキの強さとなります。つまり、ハードタイヤはブレーキが弱く、シリコンタイヤはブレーキが強くかかります。

基本的にスポンジ材よりも強力なブレーキがかかるのが長所な一方、スポンジより重量がある上、削れによる劣化が早く、正確かつ均等な高さに貼り付けるのが難しいため、現在ではまり用いられなくなりました。


緑色はゴールドターミナルの包装の一部にも使われているものと同じスポンジで、もちろんゴールドターミナルを買ってスポンジも調達しても構いません。


このブレーキスポンジを、下段ローラーを挟んでいるマルチ補強プレートの下部に取り付けようと思います。

まずは、マルチ補強プレートの幅に合わせてスポンジを切り出していきますので、同じマルチ補強プレートを使い採寸を行います。


ボールペンで薄くマーキング。


定規とカッターナイフを使い、マーキングに沿って切り出していきます。


切り出し終えた状態。

リアブレーキは、スロープの入り口でリアが後ろに傾いた際、路面にブレーキを接触させて減速するものです。

そのため、左右で幅や高さが微妙に違ったりすると、ブレーキのかかり方が偏ってしまうため、安定してスロープに侵入できずコースアウトの原因になってしまいます。要注意です。


ブレーキを貼り付けるため、スポンジと同じ幅に切り出した両面テープを貼ります。

写真はスポンジブレーキセットに付属の両面テープですが、絶対にこの両面テープでないといけないわけではありません。

市販の両面テープは多くの種類がありますが、コストパフォーマンスと粘着性能の高さが両立されているナイスタック強力タイプを愛用するレーサーが比較的多いようです。


両面テープはスポンジの方に貼り付けていますが、正確に貼れるならプレート側でも構いません。やりやすい方法でよいと思います。


ちょうど左右均等になるよう、真ん中をしっかり合わせてマルチ補強プレートに貼り付けます。
ブレーキと路面との高さは約2mmとなるはずです。

なお、公認競技会規則で最低地上高は1mm以上との規定があります。
そのため、ブレーキを高さ1mm以下まで下げることはできません。もし下がってしまうようなら高さを調整しましょう。

リアブレーキは、横幅の広さ・路面からの高さ・素材の3つによって、そのかかり具合の強弱を調整することができます。

コースによって、ブレーキの強弱は調整していきます。
レーサーの経験値の差は、レース中のセッティング変更の判断力の早さと的確さに現れる場合も多いですね。



【フロントアンダーガード】


既製品のフロントアンダーガードを装着するのが一般的なのですが、それでは芸がないので、改造編で取り外して余っている、スキッドバーを改造してフロントアンダーガードを作ってしまいましょう。


まず、スキッドバーのうち写真の部分の出っ張りを、両側ともカッターのこで切断してしまいます。

カッターのこは、模型用の小型のものとして様々なものがありますので、合ったものを探してみましょう。


切り離した状態です。


改造編で取り付けた4本のトラスビスのうち、内側2本を外して、少し長い10mmビスに入れ替えます。


下からビス頭が出っ張るようにします。


出っ張ったビスと、スキッドバーの幅は同じ位置なので、スキッドバーをビスに差し込んだ後、ナットで締めて固定して作業完了です。

フロントの下部にガードを装備するのは、スロープ侵入時にわずかにブレーキングをかけ、また安定させて抜けをスムーズにするためと、前傾したときの引っかかり防止のためと考えられています。


【マスダンパー】

ミニ四駆におけるマスダンパーは、上下動するカウンターウェイトを指し、スロープからの着地時の衝撃を吸収するための装備となります。

一部のシャーシは改造によってサスペンションを搭載できるため、マスダンパーを用いない場合もありますが、サスペンションを基本的に搭載できないARシャーシなので、ここではマスダンパーを装備してみます。


マスダンパーの種類は非常に多岐にわたっているのと、立体コース攻略の要となる改造ポイントであるため、構造上の重要な部分は秘密事項にしているレーサーも多く、ここでは全種類を上げるのは難しいですね。

重要なのは、着地したときに下からかかる着地衝撃を、着地と同時に上からウェイトを落として相殺衝撃を生みだし、着地衝撃を相殺してマシンの跳ね上がりを防ぐ、というマスダンパーの基本的な効果でしょう。

この効果を効率よく発揮できる構造であるならば、マスダンパーは究極的にはどのような形でも(公認競技会規則とその付則に違反しない範囲内なら)よいわけですから、効果を効率よく最大限発揮するように、レーサーごとに様々な工夫が日々凝らされているわけです。
マスダンパーの種類が多岐にわたる、というのはこのような事情にもよりますが、ゆえに近年のミニ四駆において個性を追求すると奥が深い改造ポイント、ともいえます。

数多く存在するマスダンパーの中でも、最も基本的なものはシリンダー型マスダンパーウェイトをビス留めして上下させる、という形となります。

ここでは、それを少しだけ応用させた形として、スクエア型のマスダンパー用ウェイト(6・6・32mm)を使った、東北式マスダンパー系の流れをくむ、安定可動タイプのマスダンパーを作ってみることにしましょう。

用いるのは、

・マルチ補強プレート
・マスダンパースクエア
・10mmビス
・ナットとスプリングワッシャー(ロックナットでも可)

です。


まず、マルチ補強プレートを真ん中から安物のニッパーで切断します。

少し力が要りますが、安物のニッパーで割と簡単に切断することができます。
この際使うニッパーは、FRP切断の用途に限定したものをあらかじめ用意しておきます。文字通りの消耗品ですので、100均ニッパーで十分です。

なお、プラモデル用の万能ニッパーでは一発で刃こぼれする恐れが高いので、くれぐれも使わないようにしましょう。ゲートカット用ニッパーなどもっての他です。

切断した勢いでFRPプレートが飛んでいきやすいので、注意しましょう。


切断した状態。


このままでは少し長いので、写真の位置でさらに短く切っていきます。


一番外側の穴よりもひとつ内側の穴を使いますので、外側の穴もニッパーで切りとばしてしまいます。


マルチ補強プレートの切断を終えたところ。

短く切ったのは、公認競技会規則の全長制限が165mmまでのため、その制限に抵触しないようにするためです。


マスダンパースクエアには、ビスを通すための穴が複数開けられています。

3つの穴が空いている面のうち、一番外側に短く切ったマルチ補強プレートを写真のようにネジ止めしていきます。


両側とも切断したマルチ補強プレートをネジ止めして、コの字になるようにします。


そのままでは寸法が合わないので、リアステーに開けられている写真の位置のビス穴の横幅に、マルチ補強プレートの穴の位置を合わせます。

合わせたところで、マスダンパースクエア側のナットをより強く締めて固定します。

10mmビスを、余るように途中までネジ止めします。完全に締めてしまうと遊びがなくなって、マスダンパースクエアが全く動かなくなってしまいます。


マシンが宙に浮いてから降下軌道に入り着地しようとする時には、慣性でマスダンパーは写真のように上へと持ち上げられ、着地したときにウェイトは静止状態の位置へと戻り、下からかかる着地衝撃を相殺する、上からかかる相殺衝撃を生み出すわけです。

ファーストトライパーツセットに付属の、シリンダー型を左右に取り付ける形式ものは、左右独立であるがゆえに上下動が左右均等に安定しないのに対し、このように取り付けると左右均等に重心が動くため、安定して稼働してくれます。

この形式を大型化してさらに応用させたものが、現在広く普及している提灯型マスダンパーや、さらにその派生型となるヒクオ/ノリオ系マスダンパー(2015年追記)となります。



before(キット素組み状態)


after(全ての改造を終えたもの)

エアロマンタレイに立体攻略の装備を施し、これで「はじめての方へのミニ四駆」の改造は完了となりました。

さらに応用的な改造、個性的な改造に手をつける「1から」のステップへの進むための、いわば組み立てと改造の基礎的な手引きとして、簡単ではありますが、全7回にわたって解説してみました。

さて、この基礎改造を施されたエアロマンタレイはどの程度走れるのか?
実験も兼ねて、小さな店舗レースに出場してきました。



【番外編:レースに出てみよう】


参加したのはGWに行われた、ポストホビーすまいるキング豊田吉原店の店舗レースです。

複数のスロープにバンクを組み合わせ、さらに人工芝セクションも設置された、本格的な中距離立体コースですね。

電池は、自宅で充電してきたニッケル水素充電池のネオチャンプを用いました。
いわゆる追加充電は施していません。(公式レースでもGW期間中のルール改正で、ポータブル充電器等の会場内持ち込みが禁止されたため、追加充電は事実上の禁止事項となりました)

練習では安定して完走することはできたのですが、さらに安定性を高めるべく、現地で追加改造を施しました。

・シャーシの左右に3gのマルチセッティングウェイトを2個装備
・マスダンパースクエアとマルチ補強プレートの取り付けビスを長くして、間にアルミカラーを挟み込んで重心低下

レースはランダムに呼び出された1vs1のバトルレース形式、3周勝負で行われました。
勝つと主催者側が用意した、ピンク色のタスキがもらえます。

この大会、公式レース優勝経験者から始めたばかりの初心者まで、参加者のレベルもまちまちでしたが、比較的初心者の方が多かったように思います。


1回戦:完走、スピード勝ち


2回戦:完走、スピード勝ち

3回戦も完走スピード勝ちし、準決勝まで勝ち進むことができました。

準決勝と準決勝敗者同士のプレーオフは、公式レース入賞経験者による高性能改造マシンとの対戦だったため、完走するもさすがにスピード負けを喫しました。

コースアウトはなかったのはよかったと思います。

ある程度しっかりしたレースはしてくれましたので、今回の企画も無駄ではなかったかなぁと思ったわけでした。

【はじめての方へのミニ四駆〜「1から始める」への手引き〜 全編リンク】
第1回・まずは買って組み立ててみよう前編
第2回・まずは買って組み立ててみよう中編
第3回・まずは買って組み立ててみよう後編
第4回・まずは買って組み立ててみよう完成編
第5回・基本的な改造を施してみよう前編
第6回・基本的な改造を施してみよう後編
第7回(この回)・基本的な改造を施してみよう最終回&レースに出てみよう


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ミニ四駆やそのパーツは、全国のミニ四駆取扱店で買うことができます。
が、品揃えが店によってバラツキがあるなど、入手のしやすさに地方差もあるので、最近はタミヤのネットショップAmazon 模型屋のネット通販を利用する場合も増えているようです。

 

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